資格試験の受験者数と合格率
2025年度に最も多くの人が受けた資格試験はITパスポートで、 受験271,352人・合格率48.6%。最も低いのは司法書士の 5.2%です。ただしこの差が、そのまま難しさの差ではありません。 実施機関の公表資料で確認できた9試験を、受験者数・合格率・ 合格者の年齢・受講費用が戻る制度の4つで並べます。
受験者数がいちばん多い試験
受験者数の多い順です。リンクの試験名にはminipassの道場があります。
| 試験 | 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|
| 運転免許 | 令和6年 | 2,591,605 | 1,896,798 | 73.2% |
| ITパスポート | 令和7年度 | 271,352 | 132,012 | 48.6% |
| 宅地建物取引士 | 令和7年度 | 245,462 | 45,821 | 18.7% |
| 基本情報技術者 | 令和7年度 | 147,186 | 56,370 | 38.3% |
| 行政書士 | 令和7年度 | 50,163 | 7,292 | 14.54% |
| 社会保険労務士 | 令和7年度 | 43,421 | 2,376 | 5.5% |
| 中小企業診断士(1次) | 令和7年度 | 18,360 | 4,344 | 23.7% |
| 司法書士 | 令和7年度 | 14,418 | 751 | 5.2% |
| マンション管理士 | 令和7年度 | 10,984 | 1,210 | 11.0% |
出どころ: 警察庁交通局運転免許課・独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)・不動産適正取引推進機構・一般財団法人行政書士試験研究センター・全国社会保険労務士会連合会 試験センター・一般社団法人 日本中小企業診断士協会連合会(経済産業大臣指定試験機関)・法務省・公益財団法人 マンション管理センター(指定試験機関)の公表資料。
桁がひとつ大きい運転免許は数え方が違います。 資格試験ではITパスポートと宅地建物取引士が大きく、 運転免許以外の801,346人のうち64%をこの2つが占めます。
合格率は難しさの順ではない
行政書士は申込63,845人に対し受験50,163人。 受験者を分母にすると14.54%、申込者を分母にすると 11.4%で、同じ年の同じ試験が3.1ポイント動きます。
分母がとくに違うのは3つ。運転免許は全種類の合計で学科だけの合格率は非公表、 中小企業診断士は1次だけ(資格になるには2次と実務補習が要る)、 司法書士は「午前・午後の双方を受験した者」が分母です。
合格者の年齢は40代が中心
年齢別を公表している試験では、合格者の中心は40代以上です。
| 試験 | 40歳以上の割合 | 内わけ |
|---|---|---|
| マンション管理士 | 73.3% | 1,210人中887人 |
| 中小企業診断士(1次) | 58.3% | 4,344人中2,531人 |
| 社会保険労務士 | 54.8% | 公表は割合のみ |
平均年齢は司法書士42.05歳、 マンション管理士48.4歳、宅地建物取引士36.2歳で、層が違います。
最年長の合格者はマンション管理士80歳・ 社会保険労務士78歳・行政書士77歳・ 司法書士74歳。行政書士は申込者の最年長が94歳です。 受けるかどうかを決めているのは年齢ではありません。
教育訓練給付で受講費が戻る
指定講座を修了すると、受講費用の一部が雇用保険から戻ります。 3種類あり、率も上限も手続きも違います。
| 種類 | ねらい | 修了した時点 | 条件を満たしたとき | 受講前の手続き |
|---|---|---|---|---|
| 一般教育訓練 | 雇用の安定と就職の促進 | 20% 10万円 | — | 不要 |
| 特定一般教育訓練 | 速やかな再就職と早期のキャリア形成 | 40% 20万円 | 50% 25万円 | 必要 |
| 専門実践教育訓練 | 中長期的なキャリア形成 | 50% 年間40万円 | 80% 年間64万円 | 必要 |
出どころ: 厚生労働省「教育訓練給付金/専門実践教育訓練の「教育訓練給付金」のご案内」 (2026-08-23に確認)。
「最大80%」は3段を足した数字です。 修了しただけで戻るのは50%(年間40万円)で、 資格を取って就職すると20%、賃金が5%以上上がるとさらに10%が足されます。 専門実践教育訓練と特定一般教育訓練は 訓練前キャリアコンサルティングを受けてジョブ・カードの交付を受け、受講開始日の2週間前までにハローワークで受給資格確認を行う必要があります。
働きながら受けるならどれか
合格率で選ぶより、受験できる回数で選ぶほうが確実です。 ITパスポートと基本情報技術者はCBT方式で通年受けられます。 宅地建物取引士・行政書士・社会保険労務士・マンション管理士・司法書士は年1回で、 次の機会は1年後。中小企業診断士の1次には科目合格があります。
空き時間で進める学習の順番
年1回の試験では、申し込んだまま受けに行かない人が毎年出ます。 行政書士は13,682人、 社会保険労務士は10,197人。 どちらも合格者数より多い人数です。
minipassの道場は1肢ずつ○×で答える形なので、数分の空き時間でも進みます。 外した肢だけが翌日に戻り、進み具合はまだ答えられない論点の数で出ます。
受からない原因を記憶力に求める必要はありません。 勉強嫌いは頭の問題ではないもあわせてどうぞ。
よくある疑問にお答えします
2025年度にいちばん受験者が多かった資格試験は何ですか。
ITパスポートで、受験271,352人・合格132,012人・合格率48.6%でした。運転免許試験は令和6年に2,591,605件ですが、こちらは仮免許を除く全種類の合計です。
合格率が低い試験ほど難しいのですか。
合格率だけでは比べられません。分母の取り方が試験ごとに違うためです。行政書士は受験者を分母にすると14.54%、申込者を分母にすると11.4%になります。
資格試験は何歳くらいの人が受けていますか。
40代以上が中心です。マンション管理士は合格者の73.3%、中小企業診断士の1次試験も58.3%が40歳以上でした。最年長の合格者はマンション管理士の80歳です。
資格の勉強にかかった費用は戻りますか。
雇用保険の教育訓練給付制度があり、種類によって受講費用の20%から80%が戻ります。対象は厚生労働大臣が指定した講座です。
どの試験から始めるとよいですか。
受験できる回数から決めるのが確実です。ITパスポートと基本情報技術者はCBT方式で通年受験でき、ほかの5試験は年1回で次の機会は1年後です。
最終更新: 2026-08-23 / 数字は配信しているデータを実測した値です。